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(3)避航支援システム避航支援機能は、航行経路に沿って船を自動で誘導する自動船位誘導を前提としており、避航を航行経路の変更と捉え、航行経路変更の際の意思決定を支援するために有効な情報を提供するシステムである。
当システムでは、避航行動決定を支援する情報として、以下に示す情報を提供する。これらの情報は、幾何学的な位置関係が明瞭で、表示の意味が直観的に把握できる形で提供され、また、屈曲した航路にも対応できることから、避航後の状況変化をも確認した上で、避航経路の決定ができる特徴を持つ。
予定航路帯における危険領域表示
自船の予定航行経路を中心とした航路帯を想定し、その航路帯内における衝突および座礁の危険のある領域を危険のレベルに応じて色分けして表示する機能である。これにより危険な領域と安全な領域が直観的に把握でき、大局的な状況判断に有効であるとともに、避航経路の決定を容易に行うことができる。図2−3−5にその例を示す。
予定航行経路上での航過距離表示
他船との航退位置および航過距離を予定航行経路上に表示するもので、現状把握に有効であるとともに、避航経路の安全性を定量的に確認することができる。
図2−3−6に上記と同じ状況における航過距離表示の例を示す。

 

 

 

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